お金を騙し取られない、たったひとつの心構え

「ノット・ファースト・コミットメント」を徹底して詐欺・悪徳商法被害ゼロを目指す

詐欺対策(基礎編)

固定的動作パターンに頼りがちな現代社会

動物の世界では、自分の縄張りに侵入してくる動物に対して、警告の鳴き声をあげたり、威嚇行為、さらには実際に攻撃を加えるといった行動が見られます。これは、自分の縄張りを守るという本能的な行為ですが、こうした行動を取らせる要因となっているのは、…

「コミットメント」の重み

「コミットメント」という言葉を調べると、「責任を持った約束や確約」、「委任・委託すること」、「関わり合い、介入」といった意味が出てきますが、ここでいう「コミットメント」とは、何かをやろうとするさいに、そのやろうとする事柄を宣言することを指…

一貫性を保ちたいという心理

人は一度決めたことに対して、その状態を維持するような行動を取ろうとします。これを心理学の用語で「一貫性原理」と呼びます。 たとえば、ある人が勤めている会社を辞めると決意し、退職願を出すなどの具体的な行動をとったとします。もし、その人が優秀な…

「確証バイアス」という落とし穴

「確証バイアス」とは、何かを証明するさいに、好意的な情報や意見ばかりを収集し、反証となる情報や証拠を無視する傾向にあるという人間心理のことです。 簡単に言えば、「自分の都合の良いものにしか目が行かなくなる」、ということです。私がこの言葉を知…

詐欺を詐欺と認識するということ

じつは、これが意外と難しかったりします。 基本的に、詐欺師や悪徳業者は人を騙すプロです。だからこそ彼らは、できるだけ長いあいだ自分の嘘が相手にバレないよう、ありとあらゆる手段、方法を用いてきます。すぐにバレるような嘘をつくことはないし、嘘と…

人間は意外と考えない生き物

たとえば、靴を履くとき、右足から履くか、左足から履くかを意識する人は、どのくらいいるでしょうか。 体を洗うとき、どの部分から洗うのかをいちいち考えている人は、どのくらいいるでしょうか。 大半の人たちは、そんなことをとくに意識して考えることは…

騙されるほうが悪いのか?

NHKの「クローズアップ現代」という番組で、2015年2月19日に「詐欺被害者 閉ざされた苦悩」というタイトルで、振り込め詐欺の被害者についての特集が放送されました。 www.nhk.or.jp この手の特殊詐欺は、年々その手口が巧妙になっていて、見ていた私も「…

詐欺被害者はさらなる詐欺のターゲットになる

一度でも詐欺や悪徳商法の被害に遭うべきでない最大の理由がこれです。 普通、詐欺や悪徳商法の被害に遭えば、次は騙されまいと思うものです。あるいは、「一度騙されたのだから、二度目はそうそうないだろう」とも思いがちです。ですが詐欺師や悪徳業者たち…

騙し取られたお金はまず戻ってこない

物語の世界では、たとえ善良な被害者が詐欺的行為に遭っても、ヒーロー役の誰かが悪役をやっつけ、奪われたお金も戻ってきてハッピーエンド、という流れになるのが王道ですが、現実の詐欺事件はそれほど都合のいい展開にはなりません。 私が被害に遭った詐欺…

詐欺に遭うことの精神的苦悩

詐欺の被害に一度でも遭ってしまうことの精神的苦悩――これはある意味で、麻薬に手を出すようなところがあると私は思います。麻薬は「一度くらいいいだろう」という安易な気持ちが、その人の心も体も、そしてたった一度しかない人生もボロボロにしていきます…

詐欺被害は他人事ではない

みなさんは「詐欺」「悪徳商法」と聞いて、どんなことを連想しますか。 たとえば「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」など、特殊詐欺と称される詐欺事件は、今でも毎日のように新聞やメディアで取り上げられているので、ご存知の方も多いでしょう。 また、「…