お金を騙し取られない、たったひとつの心構え

「ノット・ファースト・コミットメント」を徹底して詐欺・悪徳商法被害ゼロを目指す

キャッチセールス

私が大学進学で上京してきて以来、このキャッチセールスには何度も巻き込まれそうになりました。後に説明する「アポイントメントセールス」もそうですが、この手の悪徳商法は比較的若い人をターゲットにすることが多いので、まだ世間の荒波に揉まれていない…

フィッシング詐欺

金融機関や信販会社などを装った電子メールを送信し、メール受信者を偽のWebサイトに誘導、IDやパスワード、クレジット番号といった個人情報を入力させて不正に入手する手口の詐欺を、「フィッシング詐欺」と言います。 「定期的な登録情報の確認のため…

ワンクリック詐欺

携帯電話やスマートフォン、パソコンなどの媒体でWebサイトにアクセスしたさい、何気に画像やリンクをクリックすることで「登録手続きが完了しました」等のメッセージを画面上に表示させ、あたかも何かの金銭契約が成立したかのように見せかける手口のこ…

融資保証金詐欺

別名「貸します詐欺」とも呼ばれる「融資保証金詐欺」は、オレオレ詐欺、還付金詐欺、架空請求詐欺と同様、「振り込め詐欺」の四つの型のひとつとして分類できます。「借金を一本化して、月々の支払いを安くできます」「低金利でお金を融資します」といった…

架空請求詐欺

「振り込め詐欺」の四つの型の三番目として、「架空請求詐欺」があります。電話やハガキ、電子メールなどで、身に覚えのない架空の債権の弁済を要求するという手口の詐欺で、具体的には「出会い系サイトの利用料」や「有料アダルトサイトの登録料」などのア…

還付金詐欺

この手の詐欺は、「オレオレ詐欺」と同じく「振り込め詐欺」の一種として警視庁で定義されています。税務署職員や社会保険事務所職員などを装い、何らかの還付金が戻ってくると相手を騙し、そのままATMなどに誘導して、犯人の口座にお金を振り込んでしま…

オレオレ詐欺

家族を装って相手を騙し、現金を口座に振り込むよう要求したりするこの手の詐欺は、「オレだけど……大変なことになった」という第一声から、かつては「オレオレ詐欺」と呼ばれていました。その後、手口の多様化で名称と実態が合わなくなったということで、「…

お金に関して懐疑主義たれ

「ファースト・コミットメントを与えない」こと、とくに狭義の「ファースト・コミットメント」について、ここが絶対防衛ラインだという意識をもちつづけることが、唯一にして究極の詐欺対策だと書きました。では、そのために具体的に何を心がければいいのか…

詐欺師や悪徳業者は「メフィラス星人」である

「ノット・ファースト・コミットメント」という詐欺対策法の利点は、詐欺や悪徳商法の手口の最初の一手を潰すことができるところにあります。 というよりも、この「最初の一手」を防げるかどうか、最悪でも「金銭絡み」の要求を拒否できるかどうかが、被害を…

「ファースト・コミットメント」の定義

このブログでは、「ノット・ファースト・コミットメント」という詐欺対策を推奨していますが、そもそも何をもって「ファースト・コミットメント」とするのか、「ファースト・コミットメント」とはどういう状況を指すのかをここでは説明します。 そのために、…

「ノット・ファースト・コミットメント」という対応法

「コミットメント」については、それ専用のエントリーを用意してありますので、未読の方はまずそちらを読んでみてください。 sagi-zero.hatenablog.com くり返しになりますが、この「コミットメント」、自分から「やる」「了解した」「わかりました」といっ…

お金を騙し取られないたったひとつの心構え

私は過去に刑事事件にまで発展した詐欺事件の被害者になり、それ以前も以降も、いろいろな形の詐欺や悪徳商法にあやうく騙されそうになってきました。 それは私にとって、大きな痛手となった最悪の出来事でしたが、だからこそ、なんとしても詐欺や悪徳商法の…

「詐欺」と「悪徳商法」の違い

私は過去にふたつの詐欺被害に遭ったと書きましたが、正確に言うなら、「詐欺」として該当するのは、弁護士を偽った詐欺グループに、裁判費用と称する金を騙し取られた方だけです。 羽毛布団を必要以上に高い値段で購入させられた方は、「悪徳商法」という分…

固定的動作パターンに頼りがちな現代社会

動物の世界では、自分の縄張りに侵入してくる動物に対して、警告の鳴き声をあげたり、威嚇行為、さらには実際に攻撃を加えるといった行動が見られます。これは、自分の縄張りを守るという本能的な行為ですが、こうした行動を取らせる要因となっているのは、…

「コミットメント」の重み

「コミットメント」という言葉を調べると、「責任を持った約束や確約」、「委任・委託すること」、「関わり合い、介入」といった意味が出てきますが、ここでいう「コミットメント」とは、何かをやろうとするさいに、そのやろうとする事柄を宣言することを指…

一貫性を保ちたいという心理

人は一度決めたことに対して、その状態を維持するような行動を取ろうとします。これを心理学の用語で「一貫性原理」と呼びます。 たとえば、ある人が勤めている会社を辞めると決意し、退職願を出すなどの具体的な行動をとったとします。もし、その人が優秀な…

「確証バイアス」という落とし穴

「確証バイアス」とは、何かを証明するさいに、好意的な情報や意見ばかりを収集し、反証となる情報や証拠を無視する傾向にあるという人間心理のことです。 簡単に言えば、「自分の都合の良いものにしか目が行かなくなる」、ということです。私がこの言葉を知…

詐欺を詐欺と認識するということ

じつは、これが意外と難しかったりします。 基本的に、詐欺師や悪徳業者は人を騙すプロです。だからこそ彼らは、できるだけ長いあいだ自分の嘘が相手にバレないよう、ありとあらゆる手段、方法を用いてきます。すぐにバレるような嘘をつくことはないし、嘘と…

人間は意外と考えない生き物

たとえば、靴を履くとき、右足から履くか、左足から履くかを意識する人は、どのくらいいるでしょうか。 体を洗うとき、どの部分から洗うのかをいちいち考えている人は、どのくらいいるでしょうか。 大半の人たちは、そんなことをとくに意識して考えることは…

騙されるほうが悪いのか?

NHKの「クローズアップ現代」という番組で、2015年2月19日に「詐欺被害者 閉ざされた苦悩」というタイトルで、振り込め詐欺の被害者についての特集が放送されました。 www.nhk.or.jp この手の特殊詐欺は、年々その手口が巧妙になっていて、見ていた私も「…

詐欺被害者はさらなる詐欺のターゲットになる

一度でも詐欺や悪徳商法の被害に遭うべきでない最大の理由がこれです。 普通、詐欺や悪徳商法の被害に遭えば、次は騙されまいと思うものです。あるいは、「一度騙されたのだから、二度目はそうそうないだろう」とも思いがちです。ですが詐欺師や悪徳業者たち…

騙し取られたお金はまず戻ってこない

物語の世界では、たとえ善良な被害者が詐欺的行為に遭っても、ヒーロー役の誰かが悪役をやっつけ、奪われたお金も戻ってきてハッピーエンド、という流れになるのが王道ですが、現実の詐欺事件はそれほど都合のいい展開にはなりません。 私が被害に遭った詐欺…

詐欺に遭うことの精神的苦悩

詐欺の被害に一度でも遭ってしまうことの精神的苦悩――これはある意味で、麻薬に手を出すようなところがあると私は思います。麻薬は「一度くらいいいだろう」という安易な気持ちが、その人の心も体も、そしてたった一度しかない人生もボロボロにしていきます…

詐欺被害は他人事ではない

みなさんは「詐欺」「悪徳商法」と聞いて、どんなことを連想しますか。 たとえば「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」など、特殊詐欺と称される詐欺事件は、今でも毎日のように新聞やメディアで取り上げられているので、ご存知の方も多いでしょう。 また、「…