お金を騙し取られない、たったひとつの心構え

「ノット・ファースト・コミットメント」を徹底して詐欺・悪徳商法被害ゼロを目指す

「ロト6」詐欺

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6つの異なる番号を選び、当選番号と一致した人に当選金を配当するという宝くじ「ロト6」を悪用した詐欺については、2013年頃からその被害が急増しているという話を聞いたことはありましたが、こうして今年(2015年7月)のテレビ番組のなかでも取り上げられるということは、今もってその手の詐欺が横行している、ということなのでしょう。

ロト6詐欺は、「当選番号を教えます」等の嘘情報を相手に信用させ、預かり金や会員料金、情報料といった名目でお金を騙し取るものです。

基本的には、電子メールなどを不特定多数に送り付け、興味をもった人がアクセスしてくるのを待つという「受動型」かつ「間接型」タイプに分類され、「還付金詐欺」のように、うまい話で相手を釣って、最終的にはATMで相手の口座にお金を振り込ませてしまうという「振り込め詐欺」の一種ということになりますが、上記リンク先を見るかぎり、その手口はかなり巧妙なものとなっており、油断できないという印象を受けました。

私は基本、宝くじのたぐいには手を出さないのですが、逆にそれゆえに、ロト6の当選番号の最新情報がネットで公開される、といった情報には無知だったので、この時間差を利用して「当選番号をあらかじめ知っていたように装う」といった手口には、もしかしたら私もひっかかっていたかもしれません。

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また、その手口を調べてみると、当選番号が本当に当たっているかどうかはあまり関係がないようで、ようするに、この手の詐欺にうってつけのカモを選別しているようなところもあります。

このあたりは、詐欺師側の最初の一手がどれだけのインパクトを相手に与えるか、というところにかかっていると言えます。当選番号を言い当てたうえで、「業界では当選番号が事前にわかっている」などと言われれば、たしかに信じてしまいそうになります。

しかも、最初はあえて低い等級の当選番号を教える、というのも、この詐欺の巧妙なところです。このブログでは何度もくり返していますが、詐欺師や悪徳業者が何よりも欲しがっているのは、相手からの「コミットメント」です。

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最初から1等などの高額当選番号を教えてしまっては、さすがに警戒されてしまうだろう、ということは、相手もちゃんとわきまえているようで、はじめは低い等級で様子見をしつつ、ついつい釣られてしまった「カモ」に対して、いよいよ大金を毟り取る――これは、相手から小さな「コミットメント」を少しずつ引き出し、後に大きな「コミットメント」つまり金銭絡みのお願いを通すという、典型的な詐欺の手口です。

基本は「受動型」かつ「間接型」タイプなので、こちらからは絶対にアプローチをかけないという対策が有効なのですが、直接電話がかかってきた場合も、相手にしてはいけません。断固とした態度で拒否を貫いて、電話を切るようにしてください。

ちなみに、私は最初、ロト6とは、1~9の番号から好きな番号を6つ選んで6桁の数字をつくるのかと思っていたのですが、じつは43個の数字から6つを選ぶという方式だということを知りました。そして並び順は関係ない、ということも。

私もかつては宝くじを買っていたことがありましたが、その当選確率が1,000万分の1だと知った時点で、アホらしくなってやめてしまいました。1,000万分の1といえば、0.0000001%です。100枚買ったとしても0.00001%。ですが、宝くじを毎回三万円分も購入するくらいなら、同じ金額で好きなものを買ったほうが、よほど割に合うというものです。

ロト6の1等当選の確率は、以下のリンク先の情報によると、600万分の1だそうです。

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宝くじ1億円当選よりは当たる確率は高いですけど、「10kgの米12袋のなかから、たった一粒を見つけ出す確率」と言われると、とてもではありませんが、当選しなさそうです。